7月3日と7月4日の2日間でシンガポール初、カナダが誇る歌姫セリーヌディオンのコンサートがマリーナベイサンズのコンベンションセンターで開催されています!
50歳になった歌姫はまだまだパワフルで圧倒的美声に元気をもらえました。
ステージを走り回ったり、踊ったり、こんなに元気な50歳は見たことがない。

コンサート会場はMBSのホテルではなくモール側の4階と5階にあるコンベンションセンターです。日本でいう幕張メッセみたいな巨大なスペース。そこに特設ステージを組んで、椅子を並べると言った手作り感満載のコンサート会場でした。
8時開演なのでその時間通り行っても、やはりそこはアジア。
「全然席埋まってない」
要は時間通り来てない。というよりもコンベンションセンターへのアクセスが非常に悪い。数千人いたと思うお客さん全員がアクセスに使用しなければいけないたった2本のエスカレーター。このせいで渋滞が起きてた。
8時からはオープニングアクトで、セリーヌと一緒にツアーを回っている人気歌手の歌マネをする女性が笑いを交えながら歌います。アデルやブリットニーやピンクなど。
そのオープニングアクトがなんと40分も続いた。
8時40分くらいにその人がステージを降り、さらに15分くらいの待機時間。

その間に席の後方に設置されたミニバーでビールやワイン等の飲み物を購入している人も多かった。カジノに入れば無料で何本も手に入れることができるMBSのペットボトルのお水もここでは3ドルで販売。全く良い商売してんね。

大好きなRADWIMPSやONE OK ROCK、仕事関係で多くのフェスやアイドル公演を見て来ましたが、こんなにライブ感が無いライブは初めてでした。
世界トップクラスの歌姫がこんな雰囲気の会場で歌うのかよ。と正直思いました。
9時前にようやく暗転し、イントロがスタート。
世界の歌姫のお出ましです。

チンケな会場でも、さすがはセリーヌディオン。ただならぬオーラで一瞬に雰囲気を飲み込みました。
有名曲から始まり、立て続けに3曲を披露。
一気に盛り上がりをみせる会場客。
どうやらセリーヌディオンはお喋りが好きなよう。曲の合間にもお喋りを始めたり、自身の年齢や長い30年のキャリアを自虐ネタとして笑い話にしていました。
こんなおちゃめな人だったんだと驚き。
トークが上手く、笑いが好きなアジアのお客さんも大爆笑してた。
「シンガポールの街は綺麗だし、最高じゃん?皆知ってた?」「私、ここに移住するわ!皆よろしくね!」みたいな感じ。
自分が今回購入したチケットは400ドル(約3万2千円)です。皆さんが高いととるか安いととるか分かりませんが、自分にとっては激高いです。それでも前方の席にはたくさんのお客さんがいて、そこのカテゴリーは普通に8万くらいする。ぼろ儲けですやん。
アジア感なのかライブ感の無さか分かりませんが、多くのお客さんは自分の知らない曲が始まるとスマホを取り出し、時間つぶしタイム。信じられないけどこっちでは普通のようです。興味があるものだけ自分の時間を割いて盛り上がり、興味の無いものに対してはBGMとして聞き流す程度。合理的だな。おい。
一つ思ったのがやはりライブ向けの会場ではないので、音が体全体を包み込むようなあの感覚はありません。音がスカッと抜けていき、反響も全くありませんでした。そこが少し残念。もっと音響設備にお金をかけて欲しかったです。どうみても世界の歌姫にとっては安っぽい設営でした。
2016年に夫と兄を亡くすという最悪の時期を乗り越えて挑んだ今回のツアー。一つ一つの曲が彼女の人生を表現しているようで、非常に感動的でした。
セリーヌディオンだけで2時間くらい。23時過ぎに代表曲をアンコールで歌って終演。
50歳という年齢になっても世界を飛び回って人々の心を魅了する彼女の魅力が今回のライブコンサートで分かったような気がします。
シンガポールに住んでいるとこのような大物アーティストのライブに参戦できるチャンスがとても多い。人生に一度はセリーヌディオンの美声は聴いておくべきかなと思います。
日本のような横浜アリーナなどと比べるとどうしてもシンガポールの音響設備の技術はそれほど高くないですが、ZEPPもシンガポール進出してきたこともあって、これからライブというエンターテイメント文化がシンガポールでより発展していくことを楽しみにしています!