20代のシンガポール暮らし

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【起業】シンガポールで日本から輸入した化粧品を販売するために必要な3つの手続き

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「シンガポールで販売するために化粧品を輸入するために必要な手続きは何か」について書きたいと思います。シンガポール政府は何かとチェックが厳しい印象があるのではないでしょうか。あれはダメ、これもダメ、ガムもダメ。そんな中で、シンガポールで化粧品の小売をしたいとなると通らないといけない関門が多くあると思うかもしれませんが、意外とそうでもなかったりするのです。

 

輸入代理店にお願いしなくとも、実際に自分で起業して輸入したいと思えばできます。

 

 

HSAってなに?

HSAとは保健科学庁(Health Science Authority: HSA)のことで、健康製品や化粧品の管理、それらの製品の成分や製造方法などの把握、といったシンガポール国内で販売(使用)されている全ての化粧品をコントロールしている政府機関です。つまり、HSAさんが認知していない化粧品は商品ではないわけです。そしてそれを守ってないとアウトになるわけですね。

 

より詳しくその内容を知りたい方はこちらで確認してください。

化粧品の現地輸入規則および留意点:シンガポール向け輸出 | 貿易・投資相談Q&A - 国・地域別に見る - ジェトロ

 

シンガポールの輸入化粧品に対する関税率は全て0%ですが、物品・サービス税(7%)が輸入通関時に課税されると上記のサイトで書いてあります。関税ゼロで小売ができるのはシンガポールならではの大きな魅力ですよね。

化粧品、チューインガム(歯科治療用)、染髪用製剤・ヘアケア用製剤は、個人輸入でも保健科学庁(HSA)化粧品管理課(CCU)による輸入管理の対象です。

これらの商品をビジネス目的で輸入しようとする場合にはHSAへの申告が必要となります。シンガポールでは既に多くの日系のお店で、ヘアワックスや美容液などの商品を目にすることができますがそれら全てはHSAが認知しているものとなります。

 

 

必要な手続きは?

①まず、HSAのホームページからメールを送ります。

実際どの部署に送っても問題ありません。メールの本文に「日本から輸入した化粧品をシンガポールで販売したいのだけどどうすればいいですか?」と英文で記入します。「ちなみに商品はこのような感じです」と添付などに実際輸入を考えている商品の詳細をアタッチするとスムーズです。

 

翌日が営業日の場合はすぐ担当者から返信があります。

 

簡単に要約するとこんな感じです。

 

「メールありがとうございます。あなたの商品のこの成分はASEANの•••によって販売できない可能性があります。詳しく調べるためにこの成分の販売店からの証明書を提出してください。全ての化粧品は市場で販売する前にHSAに申告する義務がありますが、輸入ライセンスや化粧品の効能テスト検証などは必ずしも必要ありません。もし化粧品の効能テスト検証をされる場合はSingapore Accreditation Counsil (SAC)のホームページを参照してください。他に質問がある場合はHSAのホームページを参照してください。」

 

まず、やはりHSAの職員は成分についてとても詳しいです。専門的な言葉も使ってくるので最初は何言ってんだってなると思います。OKAYとNOがとてもハッキリとしているので分かりやすい点もありますが。 

 

②次はHSA側は明確な判断基準を持っているので、必要な書類は全て提出しましょう。

認可してくれる可能性がグッと上がると思います。「これは禁止されているから販売は無理です」と言われても「いやいや、これはこう書いてあるけど、日本政府からも認可は下りていて、実際に製造元の成分はこれだよ」と根気良く説得する必要があります。(本当に無理なものは無理です)

 

日本側(製造元)の協力が不可欠なので、製造元と密にコミュニケーションを取る必要があります。ただ、当たり前ですが、日本語ではなく全て英文にする必要があります。成分名を全て英文に訳した資料が必要です。

 

③ラベル作成

これはとても簡単です。写真でみたら分かりやすいと思うのでご覧ください。

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これを自前で作って自分で一つ一つ貼る必要があります。上記のジェトロのリンクにはこのように記載があります。

ラベル表示
化粧品容器・包装への表示必須事項は製造日/使用期限、使用上の注意のほかに、以下の事項の記載が義務付けられました。 なお、ラベル表示は消費者への販売時に英語表示で貼り付けておく必要があります。シンガポール通関時に貼付を求められるものではありません。

  1. 製品名
  2. 用途
  3. 使用方法
  4. 成分(全成分)
  5. 製造国
  6. 内容量(重量または容量)
  7. バッチNo
  8. 製造日または使用期限(耐久性が30カ月未満の製品は使用期限を記載)
  9. 市場販売責任者の氏名および住所
  10. 使用上の注意(とくに、Annex III、Annex VI、Annex VII のリストに掲載されている成分に関連している場合)

記載言語は英語表記が必須です。ただし、他の言語を併記することもできます。

 自分はワードで作りました。

 

これで一応販売する準備ができました。

 

あれ?許可書は?

日本人感覚では商品認可において何かライセンスなどがHSAから付与されるものかと思うかもしれませんが、実際のところ何もありません

 

「何か許可証明書をください」

 

「そんなもの無いです」

 

「え。」

 

HSAとのメールでのやりとりでこのような記載がありました。

「市場で販売する化粧品は全てHSAに申告をする義務がありますが、法人または個人であれ、商品自体の管理運営は販売者へ一任されます。現在の規定上、法人または個人の販売者は輸入から販売、安全管理までそれら全ての直接的な責任を持つ必要があります。」

 

現時点で化粧品に関わる規定された法律などはありません。全て自己責任でやってください。というまさかここにきてシンガポール政府から自由にやっていいよと言われる。逆に怖いですが、申告したらそれ以上は特に何もありません。自己責任で販売開始しましょう。

 

裏を返せば、HSAは明確的な発言を避けます。

 

市場を活性化させる意味合いで「自由」という判断になったのでしょうが、HSA側は何か問題があったときは私たちの責任ではないよ。とメール本文からも明確な許可という表現は避けていて、その意味合いがひしひしと伝わってきます。

 

まとめ

シンガポールでビジネスをしようとするとある程度最初は自由なのかなと思いました。特に大きな規制をせずに伸び伸びとビジネスをさせることによって、成長スピードを後押ししている感じがします。ただし、不正や事故があったときは自己責任で厳しく罰します。絶妙なバランスですね。

 

そういった意味だとシンガポールで起業する、新事業をすることはそんなに難しくないのかもしれません。今回は美容業に纏わるお話でしたが、恐らく他の業界でも自己責任という名のある程度の自由は確保されているのではないでしょうか。

 

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