20代のシンガポール暮らし

一生日本に戻りたくない日本人がシンガポールで「自由」に暮らしているブログ

シンガポールにはおもてなしは無いが思いやりがある

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シンガポールで数年暮らしてみて分かった。

 

この国のサービスは「おもてなし」が全く無い!

 

日本から来た当初はカルチャーショックだったのを覚えている。

 

コンビニの店員がレジの椅子に座ってスマホでドラマを観ている。しかも大音量で。高級中華料理の店員がコップにお茶を継ぎ足すときに、料理の上に大量に笑顔でこぼす。フェリーのチェックインの際にチケットを出しても無言で対応し、終わったらただ笑顔で指を差して「次。あそこ。行け。」のサイン。

 

しまいには、ハンバーガーのファストフード店の店員に「3番で」と言ったら、「数字じゃなくて品名で言えや!」とおばちゃんに怒られた。全力で怖いです。

 

こういう国なのです。しんがぽーる。

 

「おもてなし」に期待しすぎていたじゃぱにーずが面食らいました。

 

でも、こっちの方が良くないか?と思ったわけです。

なぜなら、シンガポールにはおもてなしは無いけど思いやりがあるから。

 

 

日本人は全力で気を使う。お客様の期待を通り越すほどのおもてなしをするのが正義みたいなところがある。なぜか気づいたらこっちが気を使っていたりする。その「期待」がスタッフの「限界突破」を起こさせる引き金となっている。「限界。もう無理。」という届かない声が、スタッフのなかで大きなストレスを発生させ、肝心な思いやりが薄まっていたり、おもてなしの対象では無い人間には牙を剥いたり不親切になったりすることが多々あると思う。

 

TVニュースで見る、職場では普通だったあの人も、なぜこんな姿に。なんてことは日常茶飯事。職場で生まれたストレスを、職場外で傍若無人に発散する。結果的に犯罪に墜ちる人は日本は特に多いんじゃないか。

 

シンガポールでは、先ほど書いたように「自分のことだけ」を考えている。100%のサービスを提供しようなんて微塵も考えていない。ただ、自分を重視することによってストレスが圧倒的に少なく、維持可能な精神状態が時として「心の余裕」を生んでいるわけ。これめっちゃ大事「心の余裕」。

 

結果的にどうなるかというと、誰にでも優しくなれる。

 

心が健康で穏やかだと、子供や老人、障害者に対して優しくなれる。そんなシンガポール国民の優しさを様々な場所で顕著に見ることができた。まさに「思いやり」。

 

従姉妹(小5と大1)がシンガポールに遊びに来たときに一緒にセントーサ島へ遊びに行った時の話。小学5年生の少女が「自分でチケット買ってみたい」というもんだから、「英語話せるなんて、すごい!」と褒めようと思ったら「英語できないよ?」と無垢な笑顔で返された。

 

とりあえず、このチャレンジ精神を無下にもできないので「よしいってこい!」と一人で送り出した。10分くらい日本人少女一人で列に並んでいるのを離れたところからみてたのだが、どうやら肝心の窓口で手こずっているらしい。

 

これも経験だと思い、しばらく見守っていたところ、後ろに並んでいたシンガポール人のおっちゃんが従姉妹の元へ険しい顔で動き出した。「あ、時間かかったから怒られる」と思いすぐさま救急隊出動!と意気込んだが、その必要はなかった。

 

カタコトの英語しか話さない外国人少女を笑顔で助けてくれていました。二人の会話がスムーズにいったのかは分かりませんが、とりあえず無事チケット購入完了。最後におっちゃんの元へお礼を言いに行ったら。

 

「シンガポールは子供が少ないんだ。子供は大切にしなきゃね。」

 

と笑顔で答えてくれた。

 

他者への思いやりがここまで来るとこの国は安泰だなと思った。でも、このおっちゃんも職場では険しい顔してストレス抱え込まずに上手くやっているんだろうな。

 

自分は過剰なおもてなしがスタッフのストレスになるくらいなら、スタッフの負担にならない程度のフレンドリーで十分。フレンドリーをください。

 

シンガポールにはおもてなしは無い。

 

ただ、びっくりするくらいのフレンドリーはある。

 

それが思いやりに繋がっていて、結果的にそっちの方が心地良いと感じられるまでになった自分はシンガポールに十分馴染めたと言ってもいいよね。

 

以前の記事でも書いたと思うけど、シンガポール人に根性論は全く通用しない。第一に自分、その次に自分、さらに次にお金。くらいの気持ちなので無意味な「ストレス」を与えた瞬間に会社から消える。でもその方が健全じゃないかな。心が健康ってとても大事だと思うし、判断の際にも最善の選択ができるようになる。

 

仕事とストレスは表裏一体だと思うけど、他者に優しくなれるだけの心の余裕だけは絶対に持ち続けるべきだと思う。ストレスで心の健康が奪われて、日本の都会の満員電車で老人、子供や妊婦さんに優しくする方法を忘れたような人間にだけはなりたくない。

 

誰かのための部屋を心に!

 

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